─ ぼんやりでもいい。まずは「ここまでやってみる」から。
先日、機械のメンテナンス作業のお手伝いに行きました。
普段は機械設計の仕事をしているので、現場作業はまったくの素人です。
4人で2チームに分かれ、同じ作業を2か所で行うことになりました。
チーム1はベテランのAさんと、ど素人の私。
チーム2は入社2年目のBさんとCさん。
作業が始まると、Aさんは慣れた手つきでどんどん進めていき、
私は工具を持ったり、ちょっとした補助をしたり……
ほとんどAさんが作業して、気づけば2時間ほどで作業完了。
一方、BさんとCさんのチームはまだ作業の途中。
頑張ってはいるけれど、ところどころAさんに確認しながら進めていました。
そのとき、ふと思ったんです。
ゴールをイメージできる人って、やっぱり仕事が早いなって。
ゴールをイメージできる人は、迷いが少ない
ベテランのAさんは、最初から作業の全体像とゴールをしっかりイメージしているんだと思います。
「どこまでやれば終わりか」「どんな順番でやるのが効率的か」が頭の中にある。
だから動きにムダがなく、テンポよく進むんですよね。
一方、BさんとCさんは、まだ経験が浅いこともあって、
そのゴールのイメージがつかめていないのかもしれません。
どうしても「これでいいのかな?」と確認しながらの作業になってしまう。
その気持ちもすごくわかります。
ゴールが見えると、仕事が進む
私は普段から、ゴールがはっきりしていると仕事が早いと感じています。
逆に、ゴールがあいまいだと、やっぱり作業もどこかふわっとしてしまう。
今回の現場作業を通して、
「ゴールをイメージすることの大切さ」を改めて感じました。
因みににAさんは、信頼も厚く本当に仕事ができる方。
ただ、教えるのは少し苦手で、ゴールのイメージを他の人に伝えるのは難しいタイプの方です。
いわゆる“職人肌”の人。
上司タイプの方ではありませんが、ものすごく尊敬しています。
管理職の役割は「ゴールを決めること」
私は前職で管理職をしていたころ、
管理職の仕事は「ゴールを決めること」だと思っていました。
部下の能力を引き出すには、まずゴールを明確にしてあげることだと思っています。
ゴールがあいまいだと、作業もふわふわしてしまいますよね。
仕事も日常も、まずは「決める」ことから
これは仕事に限らず、日常のことにも言える気がします。
何かを決めると、物事って自然と動き出しますよね。
「何かを決める=ゴールを決める」なんだと思います。
でも、ゴールがぼんやりしていても大丈夫。
例えば「とりあえず、やれるところまでやってみる」とか、「今は何もやらない!」とか。
こんな感じでも立派な“最初のゴール”だと思います。
要は自分で考えて、その時に一番良いと思うことを決めることが大事だと思います。
最初はざっくりでもいいと思います。
やっていくうちに、少しずつ具体的になっていけばいいんじゃないかなと。
今回の作業で改めて感じたのは、
ゴールを決めると、ものごとが動き出すということ。
なんか偉そうに書いてしまいましたが、私自身、これからも「まずゴールを描いてみる」ことを大事にしていきたいなと思います。


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